1943年、東京生まれ。
現職は、東日本国際大学総長、早稲田大学名誉教授、工学博士(早大)。
専門は、エジプト美術考古学、比較文明学。
1966年、アジア初のエジプト調査隊を組織し、発掘調査を始めてから約半世紀にわたり調査・研究を続けている。電磁波探査レーダー、人工衛星の画像解析といった最先端の科学技術を駆使した調査により、数々の成果を挙げた。74年のルクソール西岸魚の丘彩色階段の発見により一躍注目され、その後も200体のミイラ、太陽の船、未盗掘墓の発見等、エジプト考古学史上に数多くの足跡を残している。
古代エジプト文明を広く知ってもらうため、カイロ博物館所蔵品のエジプト展の開催、講演会やイベント、テレビなどのメディア出演を活用してきた。カイロ大学に留学していたことからアラブ世界との関わりが生れ、現地の情報から培われたイスラムについての造詣も深い。また現在は「日本の祭り」を原点にした地域振興・創世の試み、eラーニングを活用した教育の普及にも努めている。
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略年譜
1943年2月1日 | 東京生まれ |
1961年3月 | 東京学芸大学附属高等学校卒業 |
1964年4月 | 早稲田大学第一文学部入学(1970年10月卒業) |
1966年9月 | ナイル川流域のゼネラル・サーベイ実施、念願の調査スタート |
1967年10月 | カイロ大学考古学研究所留学 |
1971年12月 | エジプトにて発掘権を取得し、アジア初の調査隊として発掘開始 |
1974年1月 | ルクソール西岸マルカタ南魚の丘遺跡で彩色階段発見 |
1979年9月 | 早稲田大学第一文学部非常勤講師就任(~1987年3月) |
1982年2月 | ルクソール西岸クルナ村貴族墓にて約200体のミイラ発見 |
1987年4月 | 早稲田大学に創設された人間科学部助教授就任(~1996年3月) |
1987年4月 | クフ王の大ピラミッド内部に電磁波探査によって未知の空間発見 さらにピラミッド南側で第2の「太陽の船」船坑発見 |
1988年4月 | 早稲田大学古代エジプト調査室主任就任 |
1991年12月 | アブ・シール南丘陵遺跡にてラムセス2世第4王子の葬祭殿発見 |
1995年4月 | 早稲田大学でeラーニングの授業コンテンツ制作開始 |
1996年4月 | 早稲田大学人間科学部教授就任(~2004年3月) |
1996年4月 | ダハシュール北遺跡にてツタンカーメン王側近イパイの墓発見 |
1999年3月 | 早稲田大学より工学博士号を授与される |
2000年4月 | 早稲田大学エジプト学研究所初代所長就任(~2003年9月) |
2003年10月 | 早稲田大学イスラム科学研究所所長(~2006年3月) |
2004年4月 | 早稲田大学に創設された国際教養学部教授就任(~2006年3月) |
2005年1月 | ダハシュール北遺跡にて青いミイラマスクを被った将軍セヌウの墓をはじめ未盗掘貴族墓4基発見 |
2006年4月 | 早稲田大学ユネスコ世界遺産研究所客員教授(~2007年3月) |
2007年4月 | サイバー大学初代学長・同大世界遺産学部教授 就任(~2011年3月) |
2009年4月 | エジプトのギザにて「太陽の船」復原プロジェクトが本格的に始動 |
2010年4月 | エジプト・アラブ共和国文化省エジプト考古最高評議会から永年の功績によりゴールド・メダル賞を授与される |
2010年6月 | 早稲田大学より名誉教授称号、授与される |
2011年11月 | 早稲田大学光輝賛助員称号、授与される |
2013年4月 | 学校法人昌平黌、理事就任 |
2014年4月 | 学校法人昌平黌、東日本国際大学副学長・教授、就任 |
2015年10月 | 東日本国際大学エジプト考古学研究所設立 |
2016年4月 | クフ王墓を探索する新しいプロジェクト、ギザ西部墓地調査開始 |
2017年4月 | 太陽の船調査の3Dスキャナー整備のため、クラウド・ファンディング実施 |
2018年4月 | 東日本国際大学経済経営学部に、日本初のエジプト考古学のマネジメントを学べる「エジプト考古学マネジメント」コースが誕生 |
2018年7月 | ギザのクフ王の大ピラミッド内部のスキャニング調査開始 |
2019年11月 | エジプトアラブ共和国考古省から国際エジプト学者会議で表彰される |
2020年2月1日 | 喜寿を迎える |
2022年2月 | 学校法人昌平黌、初代総長に就任 |
2023年2月1日 | 傘寿(80歳)を迎える |
2023年2月8日 | 在エジプト日本国全権大使の岡浩閣下から在外公館表彰を授与される |
2023年8月22日 | 日本とエジプトの友好親善に寄与した功績で外務大臣表彰を授与される |
2023年11月3日 | 日本とエジプトとの学術交流功労、教育研究功労により瑞宝中綬章を受賞する |
著作
「米子の教訓 エジプト考古学者を育てた母の言葉」(アケト出版)
「太陽の船復活-エジプト考古学者吉村作治の挑戦-」(窓社)
「人間力回復宣言」(昌平黌出版会)
「イスラム教徒の頭の中」(CCCメディアハウス)
「マンガでわかるイスラムVS.ユダヤ 中東3000年の歴史」(CCCメディアハウス)
「人間の目利き ~アラブから学ぶ「人生の読み手」になる方法」(講談社)
「歴史人別冊 ピラミッド5000年 興亡の謎」(KKベストセラーズ)
「運命を味方にする生き方」(海竜社)
「永遠に生きる 吉村作治先生古稀記念論文集」(中央公論美術出版)
「夢我夢中 吉村作治先生古稀記念エッセイ集」(吉村作治先生古稀記念事業事務局)
「教授のお仕事」(文藝春秋社)
「エジプトに夢を掘る」 (日本実業出版社)
「世界一面白い 古代エジプトの謎【ピラミッド/太陽の船篇】 」(中経出版)
「世界一面白い 古代エジプトの謎【ツタンカーメン/クレオパトラ篇】」(中経出版)
「吉村作治新書(1~5)」(アケト出版)
「続・エジプト考古学者の独(ひとり)言(ごと)-週刊作治-」(汐文社)
「エジプト考古学者の独言(ひとりごと)―週刊作治―」(汐文社)
「色即是空―コラム392」(汐文社)
「ミイラ発見!!-私のエジプト発掘物語-」(汐文社)
「ピラミッドの謎」(岩波ジュニア新書)
「ヒエログリフで学ぼう!」(荒地出版社)
「父の遺した言葉」(ポプラ社)
「痛快!ピラミッド学」(集英社インターナショナル)
「古代エジプト埋もれた記憶」(青春出版社)
「夢、一直線」(講談社)
「古代エジプトを掘る」(PHP文庫)
「吉村作治の古代エジプト講義録」(上・下巻)(講談社+α文庫)
「吉村作治写真集 悠久のエジプト-5千年の時を超えて-」
(アケト出版)
「吉村作治論集」(Ⅰ・Ⅱ巻)(アケト出版)
*その他、料理、子供向け図書等多数執筆。
その他、著作、論文、研究発表などのリストはこちら。
監修した展覧会
1983年 | カイロ博物館所蔵・古代エジプト展 |
1990年 | 黄金のエジプト王朝展・国立カイロ博物館所蔵 |
1994年 | 国立カイロ博物館展・古代エジプト文明と女王 |
1999年 | ウィーン美術史美術館所蔵・古代エジプト展 |
2000年 | 世界四大文明・エジプト文明展 |
2001年 | 国立カイロ博物館所蔵・古代エジプト文明展 |
2002年 | ドイツ・ヒルデスハイム博物館所蔵 古代エジプト展・永遠の美 |
2006年 | カイロ博物館所蔵・吉村作治の早大エジプト発掘40年展 |
2008年 | 吉村作治の新発見!エジプト展~国立カイロ博物館所蔵品と~ |
2011年 | 吉村作治の古代七つの文明展~人と地球と太陽の船~ |
2015年 | 黄金のファラオと大ピラミッド展 |
2021年 | 悠久のシルクロード展 |
※講演、出演、取材、執筆等お仕事のご相談はこちら。
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1件のコメント
2022年2月1日 | あるむへようこそ · 2022/02/01 12:40 AM
[…] 。74年のルクソール西岸魚の丘彩色階段の発見により一躍注目され、その後も200体のミイラ、太陽の船、未盗掘墓の発見等、エジプト考古学史上に数多くの足跡を残している。《EGYPTPIA》 […]