先週は、大変な思いでエジプトから戻って来ました。と言うのは、北ヨーロッパで起きました火山爆発の影響でヨーロッパ全域の飛行機が飛ばなかったため、エジプトからの帰路と日程の関係で、ロンドン経由の英国航空で帰国する予定が狂ってしまったのです。ともかく、エジプトから西へは行けない。しかし、いつも利用しているエジプト航空は、スケジュール的に成田行きも関空行きもない。その他の航空会社も全て満席。八方ふさがりの中でなんとかキャンセルを探し、やっとアブダビの航空会社エティハド航空の、アブダビ乗り換えの便が1席空いたのを見つけたのです。そのおかげで、自分が主催している早稲田大学エジプト学会の総会、研究発表会、懇親会を開催できました。身内の会ですが、そこは自ら甘えはいけないという私のポリシーが守られたのです。
そして22日は、ダイドードリンコで「2011年度日本の祭り」の候補祭りの検討会がありました。来年は32ヵ所で祭りが取り上げられることが決まり、各放送局が動き始めたのです。長いものは2~3年のリサーチのもと候補を挙げてくださる放送局もありまして、頭が下がります。すでに100を超すお祭りがアーカイブされているのですから、すごいものです。
そして週末の24日は、京都の大徳寺で行われました音禅を経験したのですが、前々から早大総長白井克彦先生からご紹介いただいていた、京都コンピュータ学院の院長長谷川亘先生にお会いしました。この学院は専門学校ですが、専門大学院もお持ちになっている、日本一と言ってもいい専門学校なんです。院長の長谷川先生は早大の卒業生で、しかも、私も出ました文学部の考古・民俗学系を出られたというのですから驚きで、エジプト調査隊員にも選ばれていたのですが、ご自身の都合で行かれなかったという、かなり近い関係の方だったのです。お話の後、学院の中をご案内していただきました。古いコンピューターの展示もさることながら、クラシック音楽を生演奏できるホールはすごいものでした。
さて音禅ですが、聞き慣れない言葉ですが、毎年日本財団によって行われていたようです。今回は初めてご招待いただき、言葉に興味がありましたので、日程調整して参加させていただきました。世界平和祈願の法要で、お寺さまで行われるのですから興味がありました。音禅ですから音楽があるのです。ツトム・ヤマシタ氏がサヌカイトという石の楽器演奏と、シリアの歌姫ノーマ・オムラン女史の古代アラム語による古代聖歌の熱唱を、大徳寺の大方丈で行ったのです。京都の町中に響くような声量のノーマさんの唄は、迫力がありました。心が洗われるとはこういうことだと思いました。久しぶりの京都のお寺さまの訪問で、心が静まること必定です。気がつくと1週間が終わっていました。

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アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。