3月初旬の仕事で一番重要なものは、5日、6日の札幌行きでした。ご承知のように、今(2月20日から3月31日まで)札幌で、「吉村作治の新発見!エジプト展」を開催しています。それをサポートすべく、8回のトークショーをこの1ヵ月半でやるわけです。その中間が5日、6日です。5日は金曜日の午後でしたから、人が集まってくださるか心配でしたが、展覧会場の道立近代美術館の講堂はいっぱいになりました。とてもうれしかったです。
40年展も含めますと200回以上全国でやっています一連のトークショーは、主にその地域のTBS系列のアナウンサーの方が私にいろいろなことを質問してくださり、それに私が答える、という方式でやってきました。お相手のアナウンサーも、男女50人を越えます。ベテランあり、新人ありで、バラエティに富んでいます。総じて、年配の女性の方が上手です。北海道放送の船越さんという女性も、ベスト3に入る方です。講演会形式がいいという局もありますが、講演会となりますと、私の話しやすいことが中心になってしまいますし、聞く方の興味がうまく反映されているかわかりませんので、あらかじめアンケートをとっていただいたり、アナウンサーの方が僕に疑問に思ったことを聞いていただくのがいいと思うのです。
しかし、ほとんど同じことを聞かれないのが不思議です。もちろんすべての回で、「この展覧会のテーマは」「この展覧会の見どころは」というのは最初に出ますが、あとは、古代エジプトのミステリー、私の発掘体験、ミイラ発見のときの喜び、弟子のこと、エジプト人のこと、などすごい数です。今まで1000を越すテーマが出たと思います。これだけで何冊本を書けるかと思うほど、多くのことについて話しました。
札幌の方たちはとてもいい方たちで、熱心に聞いてくださることはもとより、途中退席者がいないということです。たとえトイレに行くために席を立たれる方でも、もちろん正当だと思いますが、こちらは気になります。「何か気に入らないことを言ったのでは」とか、「つまらないのでは」とか、「生意気だと思われたのではないか」とかです。私としましても、少しでも面白くしようといろいろと知恵を絞って話しているのですが、満点というわけにはいきません。ともかく、札幌が大成功することを祈るのみです。

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アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。