明けましておめでとうございます。2010年もいよいよ始まりました。昨年末のごあいさつができなかったのは、眼の手術をして入院していたからです。あいさつがなく心配された方がいたかもしれません。手術前にそのことを申し上げるのも心配をおかけすると思い、何も書かなかったわけです。
手術はうまくいき、本来の眼に戻りました。生まれて初めての手術でしたので若干の心配はありましたが、担当のお医者さまが「心配しなくて大丈夫です」とおっしゃってくださったので、恐怖心はありませんでした。しかも、本格的に入院(10月7日の名古屋駅での転倒入院(1泊)以外は初めてです)したのも初めてでした。何もできない、してはいけない、というのも憧れではありましたが大変でした。いつ時計を見ても、時が進んでないのです。読書とテレビを見ることは禁止されてはいなかったのですが、1時間以上続きませんでした。
ですから考えてばかりいました。今までの人生、2009年のこと、友人のこと、2010年のこと、原稿のこと、考えれば考えるほど深みにはまるようでした。同じことでも悪い結論が出たり、よいものが出たり、まあまあだったり、シュミレーションがいくつも出てくるわけで、本当にじっくり考えることができました。
手術した病院は昭和大学病院です。眼科がすばらしいことで有名だそうです。医師の先生もさることながら、助手の方、看護師の方、全てのスタッフの方がすばらしい対応でした。週刊誌にも、眼科として日本でもトップクラスだと書いてあるのを、退院してから見ました。
年内に退院し、年初はリハビリのため地方にいました。またまた何もしないでいました。1月2、3日の箱根駅伝を見てました。母校早稲田大学が今いちというか、早稲田らしくないのにちょっと淋しい気がしましたが、城西大学の粘りに感服しました。監督の櫛部氏は、私が人間科学部で教えていたときの受講生でした。よき指導者なのでしょう。とてもうれしいです。
私たちは、自分を磨くことは、自分でがんばれば、厳しいですができます。しかし、人を教育するということは難しいのです。自分以上に相手が強いですし、しかもひとりひとり個性があり、受け止め方が違うのです。また、生まれつきの能力もありますし、私もこの40年あまり100人近くの人を親身になって育ててきましたが、思うようにいったのは5、6人です。伝説的な先生が多々いますが、とてもそうなれそうもないことを最近わかってきて、がっくりきています。弟子を育てるには厳しいだけではだめですし、自分が優れていてもそれだけではだめです。情熱だけやお金をかけてもだめ、時間ばかりかけてもだめ。だめだめだめの連続です。そして、全員私を乗り越えたいと思っているのですから、ややこしいのです。しかし、それでも弟子はかわいいのですから、困ったものです。自分の子供を育てるのと同じかもしれません。今年はそのことを考え直してみようかと思った新年でした。

カテゴリー: ブログ

アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。