7月24日(土)大阪朝日放送(ABC)の生番組「旅サラダ」(東京ではテレビ朝日で放送)に出演しました。生番組が久しぶりだったことと、その中で放送された私の旅「佐賀の旅」のナレーションを生で自分が話すということで、かなり緊張しました。テレビ出演で緊張することはめったにないのですが、ナレーションは初めてですので勝手がわからず心配だったのです。しかも、生でナレーションをすることを知ったのは、前日の打ち合わせのときだったので余計でした。毎週ゲストが生ナレーションをやっているので知っていると思いましたとディレクターに言われてしまい、返す言葉もありませんでした。このディレクターは女性で、取材のときずっと車の中で話をしていまして、お互いテレビ番組作りのアイデアがかなり共通していたので油断していました。もっともその時の話の中で、私がテレビのドキュメンタリー番組に今までたくさん関わってきたことや、ナレーション以外は何でもやったので、いつかナレーションをやってみたい、といらないことを言った覚えがありますので、突然であっても引くに引けないところでした。何事におきましても、予習、練習をせず、ぶっつけ本番というのが好きな私ですが、さすがにナレーションとなりますと練習しておかないと、最近の民法のアナウンサーの言い間違い、つっかかりを批判している私としましてはまずいので、2、3度通しで声に出して読みました。あぶない漢字にはひらがなをふり、息をつぐところには斜線を入れ、アクセントを間違えそうなところには印をつけるなどしました。それでも本番のときは、ディレクターの合図で読めばいいのに映像を見ていて出が遅れたり、読み違えたりしましたが、初めてとしてはまあいいだろうと自己満足でした。しかし声の調子が少し低かったのと、単調になってしまったところは反省し、次回に備えたいと思ったわけです。
憧れの石原軍団の中核、神田正輝さんと一緒の空間にいられたのが一番うれしかったです。ついうれしさのあまり、自分で絵付けしました伊万里で作った壷を差し上げました。もちろん番組中に作ったものですが、番組制作費ではありません。私は年に2回ほど伊万里の伊万里陶苑という窯で500個ぐらいのものを作り、全国のデパートなどで個展を開いて売って、その利益をエジプト調査資金の一部としていますので、作陶のセミプロなんです。発掘費用にはたくさんの資金が必要ですので、文科省の補助金や企業献金だけではとうてい足りません。講演会やテレビ出演で稼いだり、絵を描いたり、書を書いたり、陶器を作って個展を開いたりして得たものを使わせていただいています。本当にありがたいもので、例えば早大エジプト発掘40年展では、2年間全国11ヵ所での寄付は2000万円を超えました。ですから、私の発掘は私のものだけではなく、日本全国の支援者の方のものなのです。それが他の隊とは違うのだと私たちが誇っている理由なんです。

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アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。