2009年は2008年にもまして忙しくなりそうです。というのは、今年に入ってまだ2か月しかたっていないのに、すでに3回もエジプトを往復しているからです。1月初め、1月終りから2月初め、そして2月中旬と、それぞれ1週間ずつではありますが、往復で約3日(行き14時間、帰り11時間半、時差が7時間)ほどかかることを考えますと、かなりの時間の損失のようです。特に2回目はエジプト航空のチケットが取れず、大韓航空で往復したので、仁川で4,5時間待ち合わせ時間があり、丸3日かかってしまいました。
 昨年は12回エジプト往復しまして、年間の往復回数では過去最高を記録したのですが、今年は13~15回くらいになるのではないかと予想しています。エジプトの他に、昨年は米国に2回、欧州2回と、何かじっとしていたことがなかった気がします。逆に言えばそれだけ仕事をしたということで、充実感はあります。それも通学制ではなくインターネットで授業を行うサイバー大学に所属しているおかげと感謝しています。ちなみに、教授会をはじめ、出なければいけない学内の会議は別で、きちんと出席しています。
 さて、今回エジプトに行ったのは、エジプトと日本が共催のリモートセンシング会議のためで、私たちが過去20年間にわたってエジプトでどのような科学技術を使って調査をしどのような成果をあげたのかについて発表を行いました。そして現在まで続いている、アブ・シール南丘陵遺跡の発掘調査、第2の太陽の船プロジェクトの進行状況、ルクソール西岸、王家の谷西谷アメンヘテプ3世王墓の修復事業の進行状況確認といけば、エジプトでの仕事はいくらでもあるのです。
 往復のエジプト航空は世界経済危機とは関係なく賑わっていました。この時期にエジプトに来ている方たちは、昨年の11月とか、早いうちに予約した方々なのかもしれません。今回は関西空港発、ルクソール経由MS963便という最も長い時間をかける便でしたので、家を朝8時に出てカイロ空港に到着したのが現地時間で午前1時30分(時差7時間)、ホテルにチェックインしたのは2時30分(日本時間でいうと翌日の午前9時30分)、すなわち25時間半もかかったことになります。
 普通だと飛行機の中では半分は寝ているのですが、今回はまわりに元気な関西弁の女性がたくさんいらっしゃり、ずっと話をされていて、耳栓も持っておらずとても寝るどころではありませんでした。日本のしかるべき年齢以上の女性はパワフルですね。
 到着した翌朝のカイロは東京よりも涼しく気持ちよく散歩ができました。発掘期間も残すところ1週間でしたので、どんな状況かとても楽しみにしつつ、朝一で現場に向かいました。

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アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。