先々週末から先週末にかけても、あっちへ行ったりこっちに行ったりとても忙しかったです。ローマ時代の奴隷の方が私より時間に余裕があったのではないかと、つい思ったりしてしまいます。しかし、エジプトで発掘できるのもこの忙しさのおかげだと思えば、ありがたいと思っていることも事実です。それに、動いていることが性に合っているのでしょう。毎日同じルーティーンで動くのだったらとても続けられなかったかもしれません。
 11月1日(土)は早稲田大学建築学科のOB・現役合同の会で講演しました。題は、「『環境と文明』古代エジプトの循環型社会の視点から―エゴロジーからエコロジーへ―」でした。早稲田大学の学部・学科の中で最も優れている学科の1つがこの建築学科で、著名な建築家も輩出しています。名誉なことです。ちなみに私が博士号をいただいたのもここです。
 翌2日と、3日は京都に行きました。京都で開かれている「吉村作治の新発見!エジプト展」のプロモーションのため、サイン会2回、トークショー1回をこなしました。来て下さった人の中には若干危ない感じの方もいましたが、ほとんどが熱心で素敵な方たちでした。特に嬉しかったのは子どもが多かったことで、10人もの子がファンレターをくれました。そういう子は親と一緒に会場に来てくれますが、どちらかというと親御さんが饒舌で、子どもはハニカミ屋が多い印象だったのですが、ハキハキしている子も少なくなく、サイン会の途中で質問してくる子もいました。
 4日は豊橋で、東愛知新聞社主催の講演会で話をしました。題は、「エジプト文明からみた地球環境」でした。4日の夜、この新聞社のイベントで選ばれたミス豊橋の方が、ドバイ経由でエジプトに行かれるとのことで、団長の方から質問をされました。事前に私の著書を何冊か読んで下さったようで、的確ないい質問をしていただきました。「ミイラは祟らないのか?呪われないのか?」という質問には、会場の皆さんが大笑いでした。「ミイラは祟らないので、私がここにいられるのです。」という私の回答も受けました。
 5日は床屋に行き、あとはひたすらたまっていた打ち合わせをこなしました。懸案のものは毎日メールで回答していますが、直接会って話さないとニュアンスが伝わらないこともあり打ち合わせることも重要です。
 6日はサイバー大学の本部である福岡校舎で文部科学省の担当官といくつかの大学の学長等に諮問される、ヒアリングの会が4時間ありました。ヘトヘトに疲れました。会そのものはなごやかに終わったのですが、私たちの返事をどこまでうまく伝えられたかは不明です。その後、私たちの調査の記録についての打ち合わせをRKB毎日放送の方とやりました。
 7日はRKB毎日放送「今日感テレビ」の生出演(月1回のレギュラー出演です。)と、12月に放送される(全国JNN系)地球環境の番組のスタジオ収録がありました。夜11時までかかりましたが、「水素エネルギーが地球人を救う」というテーマで、非常に面白いものになりました。水素エネルギーにつきましては、別のところできちんと書きます。
 8日は私の高校時代の恩師、中西進先生(万葉集研究で世界一の先生)の主催される「万葉のこころを未来へ」というシンポジウムに、講演とパネラーで出させていただきました。「万葉のこころと古代エジプトの詩歌・文学」という難しい題をいただき、準備に苦しみました。
 そして同日東京に帰り、翌9日には関西空港からエジプトへ出発したのです。息する暇もないような気がします。キャパが小さいのです、私は。何てったってもうすぐ66歳ですから。

カテゴリー: ブログ

アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。