京都駅にある伊勢丹デパートの7階、美術館「えき」KYOTOで「吉村作治の新発見!エジプト展」が始まりました。全国巡回の2つ目の会場で、11月24日まで開催しています。
 この展覧会では、2007年の1月と10月にエジプト・ダハシュール北遺跡で発見された未盗掘未開封の木棺3点を展示しています。それに加え、カイロ博物館に所蔵されているエジプトの遺物70点余を同時に公開しています。今回のテーマは「古代エジプトの“永遠”に対する考え方」です。生命の永遠を願ったというより信じていた、古代エジプト人の思想を反映したものを展示しています。
 今回展示している私たちの新発見の木棺は、「セベクハト」と「セネトイトエス」という夫婦の2個と、「チャイ」とその子どもの親子の2個(うち子供のものはレプリカ)です。「セベクハト」と「セネトイトエス」は今から3800年前の中王国時代に属した人たちで、「チャイ」は今から3400年前の新王国第18王朝末から第19王朝にかけての高官です。特にチャイは発見されてから半年で国外に出たことになりますが、これは前代未聞のことです。
 10月12日には展覧会を記念して、シンガーソングライターの中川晃教さんに来ていただきトークショーとライブを行いました。集まってくださった方々はほとんど中川さんのファンでしたが、新しいエジプトファンを作るには良いチャンスでした。中川さんはこれまでにも、「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」の目玉だった「セヌウ」のミイラマスクをイメージして展覧会のテーマソング「ブルードリーム」を作詞作曲してくださったり、2007年4月に福岡Yahoo!JAPANドームで行ったサイバー大学の入学式では校歌を歌ってくださったり、私の良き仲間のひとりです。
 そして12日の夜は、大阪の芸術劇場で中村獅童さんが主役を演じているお芝居、「黒部の太陽」を観ました。とても充実した日でした。

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アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。