ホルス神像頭部

ホルス神像頭部

ヒエラコンポリスのホルス神殿第1の間の下から出土した。黄金を打ち出して作ったこの見事なハヤブサの頭部は、ホルス神を表している。

目に用いたのは1本の棒状の黒曜石で、それを頭の内部に貫通させ、その両端で目を表している。この細工が功を奏し、鋭く深い眼差しは本物の鳥とそっくりである。そのため、目に見えない脅威がひそむ張り詰めた空気が感じられる。

頭の頂には、聖蛇ウラエウスの冠帯と、2枚のすかし彫りの羽をつけている。


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。