パピルス船に乗るツタンカーメン王像

パピルス船に乗るツタンカーメン王像

この黄金の木像は、邪悪の象徴であるカバを狩る神話の一場面を描いたものである。王はホルスの化身として表現され、ホルス神は、殺された父親の仇をとるために邪悪なセト神と戦ったとされる。セト神はカバに姿をかえ、最後にホルス神に殺されるのである。ツタンカーメン王は、ホルス神のように、邪悪と戦うことで地上の秩序を守ろうとした。

王が乗っている幅の狭い船は、古代エジプト人が使っていたパピルスでできた簡素な船の典型である。船は緑色に塗られ、船首と船尾には金箔があしらわれたパピルスの花の形が装飾されている。


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。