メンフィスのハトホル神殿跡

メンフィスのハトホル神殿跡

古代エジプトは、南の上エジプトと北の下エジプトとに大きく分かれるが、今から約5000年前の初期王朝時代、ナルメル王が初めて国土統一を行ったとき、都が置かれたのがメンフィスであった。

現在では遺跡のほとんどは崩壊し、プタハ神殿跡がわずかに見られるだけである。神殿の南入口にあったと思われるアラバスター製のスフィンクスは、全長8m、高さ4.25m、新王国時代第18王朝の頃のものである。また、プタハ神殿は聖牛アピスの飼育でも知られ、牛をミイラにするための解剖台も見つかっている。

その他見学できる出土品には、神殿の改築を行った第18王朝のファラオ、ラムセス2世の石灰岩製の巨像もあり、当時の彫像技術の高さを知ることができる。


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。