須賀川の松明あかしに行ってまいりました

  11月13日(土)に、福島県須賀川の二階堂神社の松明あかしに行ってまいりました。丘の上に立つ、30本ほどの、高さ10m近い大きな松明に、次々と火が灯る風景はダイナミックです。「パチ、パチ、パチ」という茅のはじける音。時には「ドーン」と、まるで花火が揚がったような錯覚を覚える音。夜天を焦がすが如く燃えたぎる火、火、火。夜天に輝くはずの三日月も、その煙でかすんでいました。丘のすそには数百人、いや千人に近い人々の持つ小松明が揺れていて、戦国時代この周辺で亡くなった二階堂家の人々、農民などの人魂が、この日を待っていたように集まってきたような気になる光景でした。
   4時45分ぴったりに始まった、二階堂神社の出陣式に似た神事。そこで渡された聖な火を松明に移し、丘に向かいました。ひとつひとつの儀式が時間どおりに行われました。祭りとしては珍しい形です。また、ひとつひとつの行事をアナウンスするのもわかりやすいのですが、少し興ざめの感があります。祭りというより、行政の主催する行事になりきっています。須賀川市の統率力の表れと思います。ですから、式は滞りなくスムーズに、約3時間にわたって約10万人の参列者を満足させていました。
   会場の丘から500mほど離れた高台に、須賀川市の特設観覧席がありまして、そこで豚汁とおにぎりが配られまして、酒も飲み放題でした。なかでも、きゅうり焼酎が、きゅうりの香りがしてとても口あたりがよかったです。また帰り道に、須賀川名物「くまたぱん」をいただきました。この「くまたぱん」は、あんこを砂糖でくるんだ単純なものですが、皮の砂糖の甘さと、あんこの甘さの違いが、1個の中から喉をとおるときにうまくハーモニーをもって胃に向かうという、不思議な味です。甘いのです。まるでエジプトのお菓子のようですが、さすが和菓子です。あんのしっとりさが際立って味わえます。出来上がって店に出ると、あっという間に売れてしまうものだそうです。それだけの価値があると思います。
   「名物にうまいものなし」ということわざがありますが、祭りに行っていつも味わうものはみな、わたしの口に合います。「名物は味わうべし」というのが私の考えです。
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