財団法人平山郁夫シルクロード美術館に行ってまいりました。本年6月3日から7月12日まで開催している企画展「所蔵品によるシルクロードの名品展」と、「追悼 シルクロードの画家 平山郁夫 特別展示「最期の風景」」展を見に行ったのです。
   ご存知のように、世界に誇れる日本画家であり、2度も東京藝術大学学長をなさった平山郁夫先生は、昨年末亡くなられました。この美術館は、山梨県北杜市長坂町にあります。八ヶ岳のふもとです。
  平山郁夫先生には、生前とてもかわいがっていただきました。ご子息は、現在早稲田大学国際教養学部で教授をなさっておられます。専門は古生物学で、父上と違う道を歩まれておられますが、スケッチはやはりとても上手です。
   今回、特に平山郁夫先生の絶筆というか、ご病室で描かれた窓の外の風景の下絵が、印象的と申しますか胸がじんと熱くなるもので、眼に涙が出てきました。そして展示室には、平山先生の絵筆とか絵具、その他のお道具が展示されています。また、奥様とご一緒にシルクロードを調査されたときの写真も展示されています。
 エジプトで、私が平山先生をご案内したことが2回ありました。2度目は、ルクソールのホテルが取れていなくて、ワセダハウスにお泊りいただきました。その時、ディール・アル=バハリのハトシェプスト女王葬祭殿の絵をお描きになり、それが、在エジプト日本大使館の大使公邸に飾られています。絵では素人の私が言うのは僭越ですが、心を打つタッチです。長く見ていましても、その場から離れられないほどです。何時間あっても、美術館を出られないほどです。
 次回の企画展は、平城遷都1300年記念特別展「シルクロード-奈良への道 平山郁夫展」(2010年7月18日(日)~8月22日(日))です。ぜひお出かけになってください。私がいる間も、観光バスが何台もやって来て、たくさんの来館者が降りてきました。
 ▽平山郁夫シルクロード美術館 http://www.silkroad-museum.jp/

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吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。