古代エジプトの食:食べ物をめぐる暮らし―捧げ物

1.神にワインを捧げる

デイル・アル=バハリ、ハトシェプスト 女王葬祭殿/ルクソール西岸

デイル・アル=バハリ、ハトシェプスト 女王葬祭殿/ルクソール西岸

ハヤブサ頭のソカル神にワインを捧げる王の姿が描かれている。

神殿や王宮には自家製のワインを造るための工場があり、そこで醸した極上のワインが神に捧げられた。

雌ライオンの女神セクメトは、深酒をして酩酊した姿が神話の中に書かれている。

猫の女神バステトの大祭では多量のワインが捧げられ、参列者たちがそれを飲んでいたという。

2. 供物を運ぶ

ナクト墓/ルクソール西岸

ナクト墓/ルクソール西岸

屋根付きの小屋の中に座るナクト夫妻に、たくさんの供物を運ぶ様子が描かれている。

上段左の人物は、鉢いっぱいの干しブドウとロータス、数珠つなぎになったザクロを運び、右の人物は、数羽のトリを下げた棒を担いでいる。

下段左の人物は、2羽のトリとたくさんのブドウの房を運び、右の人物は、たくさんの魚を下げた棒を担いでいる。

3. 死者への供物

センネフェル墓/ルクソール西岸

センネフェル墓/ルクソール西岸

供物卓には、ロータス、卵、キュウリ、イチジク、豆類、ブドウ、レタス、ウシの頭、ウシの前脚、干しブドウ、パンがたくさん載せられている。

供物が積み重ねられているように描かれるのは、エジプト独特の表現法によるものである。

供物卓の下にはビールの壺が置かれている。

 

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