古代エジプトの食:食べ物をめぐる暮らし―漁業

1.ナイル川での漁

カイロ・エジプト博物館蔵

カイロ・エジプト博物館蔵

古王国時代から、漁の様子は多くの墓内の壁画のモチーフとして描かれてきた。

これは、パピルスでできた2隻の舟を使って網を引き、頃合を見計らって網を手繰り寄せる漁法の光景である。網にはナイル川の代表的な魚がかかっており、舟の上にも捕った魚が見える。

2.網を繕う、干物を作る

イピィ墓/ルクソール西岸

イピィ墓/ルクソール西岸

左上では、漁で使用して破れてしまったものを次に備えているのか、男が椅子に座って網を繕っている。

右上では、漁で大量に捕れた魚を保存するためか、男が椅子に座って魚の背を開き干している。干された魚が、男の周りにたくさん並んでいる。

下には、男たちが舟に乗り、網を引く漁の様子が描かれている。ナイル川にはパピルスやロータスが茂り、網の中にはたくさんの魚がかかっている。

3.地引き網を引く

イピィ墓/ルクソール西岸

イピィ墓/ルクソール西岸

たくさんの男たちが二組に分かれて網を引いている。

舟に乗って漁に出かけるだけでなく、岸からも網を打ち、多くの魚を捕っていた。ナイル川がいかに魚の豊富な漁場だったかがうかがえる光景である。

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