ラムセス2世のミイラ

ラムセス2世のミイラ

王墓からは、3台の儀式用寝台が発見された。それぞれ、3人の神を象徴する動物の胴体を引き伸ばした格好になっている。

葬儀の際、遺体は3つの寝台を用いて埋葬の準備をほどこされた。死者は、3人の神と接触することによって、再生の機会が保証されるのである。

雄ライオンをかたどったメヘト女神は、ナイル川の定期的な氾濫を、アメミトを表したカバ、ヒョウ、ワニの合体動物は、太陽の永遠の再生を保証し、若い雌牛の姿のメヘトウェレト女神は、原初の海からの誕生を保証した。このメヘト女神の姿の寝台には、葬祭の様子をあらわす絵が数多く描かれている。


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。