彩画箱

彩画箱

エジプト絵画の伝統的な主題である、王の戦闘や狩猟の場面を描いている。

箱の長い側面には、チャリオットに乗ったツタンカーメン王が、逃げまどう敵に向かって矢を放っている。この王の姿は秩序を保証する統治者をあらわし、奔走する敵の群れは混乱をあらわす。

短い側面では、スフィンクスの姿であらわされた王が、北方と南方の敵を踏みつけている。

ふたにはライオン、アンテロープ、ガゼル、ハイエナ、野生ザル、ダチョウ、といった野生動物が敵として表現されている。

このような小画面の絵画は比較的少なく、重要な作品である。


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。