コム・オンボ神殿第1列柱室

コム・オンボ神殿第1列柱室

ルクソールの南約167km、ナイルを見下ろす小高い丘の上にあるコム・オンボ神殿は、第18王朝トトメス3世により創建された神殿跡地に、プトレマイオス朝時代になって造営されたもの。

エドフのホルス神殿と非常によく似た構造が見られるが、コム・オンボ神殿は、入り口や至聖所が2つずつある二重構造の神殿だという点でまったく異なる。これは、コム・オンボ神殿が、ワニの神セベク神を中心としたトリアド(3神群)と、ハヤブサの神ハロエリス神を中心としたトリアドの、計2つのトリアドを祀っていることに理由がある。ただし、中庭や列柱室は2つのトリアドの神々が共有していた。

ハトホル女神の小礼拝堂内部には、神殿内で飼育され死後ミイラにされたワニが納められた。


アケトスタッフ

吉村作治のエジプトピアを運営する株式会社アケトのスタッフです。